仏教的思考

ちょうどよい塩梅~子育てには中道が大事~

お釈迦様のお悟りというのは、とても興味深いものです。...お釈迦様はこの中道をお琴の名手の方に説明する時、お琴の弦に例えられました。お琴の弦は張りすぎていても、緩すぎても良い音が出ません。張りすぎず、緩すぎない、ちょうど良い度合いを保つと良い音色を奏でるのです。ちょうどよい度合いを保つことが大切なのです。親子もちょうどよい見守りと距離感を保つことで良い音色が奏でられるものなのかもしれません。

仏教の役立て方

仏様への信頼~自灯明、法灯明の活用~

こういう時、私は「お母さんは人間だから、時には間違ったことも言うかもしれない。でも仏様は間違わない。納得できない時は自分の心の中で仏様に聞いてみなさい。」と子供に言います。そして、これは、ある種、子供自身の判断力を育てることにもなると思います。… 心の中で仏様に聞くということこそ、実生活に即した実践的な自灯明、法灯明そのものですよね。そして、子供の時からできることです。

我が子のお話し

へその緒を切りたい

いざ、赤ちゃんが出てくるとなったときの長女の様子は、もはや異常行動でした。私は陣痛中ですから、鮮明には覚えていないのですが、母や助産師さんがあきれ果てて、色々と報告してくれました。… 先生が「さあ、へその緒はお父さんかな?」と言った瞬間に、ものすごい勢いで手を挙げた長女。主人の前に回り込み「はい!はい! へその緒は私です!!!」と名乗りを上げたわけです。

仏教的思考

母と言う仕事のあるべきようは

私は、何もかも中途半端で、良く落ち込みます。... 娘たちが帰ったあと、産後で不安定だったのもあるかもしれませんが、しばらく泣いてしまいました。そして、その時、思い出したのが日本の明恵上人という方が語った「あるべきようは」というお言葉です。... ところが、その時はまるで今の私におっしゃっているようだと直感的に思ったのです。

我が子のお話し

何で今年なの?

この冬は新型コロナウィルスの影響で色々と大変なことになっていますね。我が家では次女が保育園の卒園なのですが、卒園式は在園児の参加はなく、短縮バージョンにすることになったようです。卒園制作が飾られる展覧会も延期になり、毎年恒例の卒園制作に関す...
仏教的思考

一切皆苦という出発点

さて、諸行無常の記事を書きながら思い出したのですが、私が初めて仏教の言葉に心をつかまれたのが、諸行無常ともう一つ、一切皆苦でした。… この記事的に、もう少し限定的に言うと「本当、子育てって思い通りにいかないですよね。」ということですね。諸行無常の考え方よりは救いの可能性は低いかもしれませんが、思い通りにいかないのが、当たり前なのですよと納得するためには非常に優れた考え方だと思います。

仏教的思考

諸行無常で子育ての悩みをスルー

さて、前回の記事のようなエピソードが重なり、「周囲の意見に振り回され、同じようにしようとするのではなく、この子にはこの子にあった方法を行えば良いのだな」と気づかされ、対機説法の意味を実践的に思い知らされていくこととなったわけです。ところが、...
仏教的思考

子育てにおける対機説法的思考の活用方法

さて、我が長女は変わり者で、とにかく問題が山積しております。それは、赤ちゃんの時からです。そんな長女には特に、今だにですが、なぜ、この子だけ違うのだろうと感じることが多々ありました。そんな時の対機説法なのです。

仏教的思考のための基礎知識

六大体大論~三大説のうちの「体」~

六大、空海さんはこれを密教の三大説のうち、「体大」に位置づけました。つまり、宇宙の実在、万有の本体と位置づけました。宇宙に存在する全てのものは六大より成り立っているということです。その六大とは以下の六つを指しています。 ※六大 地大・水大・...
仏教的思考のための基礎知識

空海の三大説

空海の密教思想の根幹をなすとも言えるのが三大説です。それでは、三大説とは何かを説明していきます。 まず、空海さんはこの論を立てるにあたって、『大乗起心論』という大乗仏教の概説書のような書物を参考にしています。『大乗起心論』というのはその名の...