子供とドイツ珍道中物語⑥-2 ~ノイシュバンシュタイン城続き~

我が子のお話し

子供とドイツ珍道中物語⑥ー1のつづきです。

次に着替えるためだけの部屋である更衣室があり、居間に通されます。居間は王様が過ごしていたであろう場所です。自身の好みとこだわりがつまっています。ワーグナーのオペラ『ローエングリン』の場面が描かれます。このオペラ作品はルートヴィヒ2世のお気に入りだったそうです。白鳥の騎士が登場する物語で、白鳥がたくさん居るんです。長女のユニコーン探しも一旦中断。ここでは白鳥探しとなりました。ところどころにかわいいお部屋が、シンデレラ城のモデルと言われますが、本当にディズニーの世界みたいです。

そして、次に執務室なのですが、居間から執務室までの廊下が相当独特。何というか、岩のような造形物に赤と青のライトが当たっていて、人工洞窟みたいな感じなんです。正直、「お城の中に、急に何?」と思ってしまいました。「もうここまできたら、本当にディズニーランドレベルだよ・・・。」という感じすらいたします。ルートヴィヒ2世恐るべし・・・。4階の最後がオペラ『タンホイザー』をモチーフにした執務室です。王様の書斎といったところだったそうです。

ここで、5階にあがります。そして案内されるのが「歌人の間」これまでで一番広く明るい広間でした。大きなシャンデリアがいくつも下がっていて、再び次女はうっとり。ここで長女、「あっ! ユニコーンや!」そういえばまだユニコーン探してたんですね・・・。広間の柱の上の方にユニコーンがいるって・・・。ガイドさんにもよく見つけたと言わんばかりに感心してもらいました。私は正直よく見つけられなかったのですが・・・。お城のダンスパーティーってこういうところで行われるやつなのか?と思わせてくれるお部屋で、こちらもかなり見応えがありました。

さて、ノイシュバンシュタイン城を見学して感じたのは、ドイツ人独特の美的センスがあるなということです。フランスやイタリアといった他の欧州各国とも違う独特のセンスです。非常に豪華できらびやかではありつつも、装飾の施し方にどこか質実剛健的な雰囲気が漂っていると言いますか、宝石のカットの仕方一つ取っても、きらぎらしくなりすぎないような工夫が施されている感がありました。ある意味、中世独特の重だるい雰囲気が残っているというか、これが、ドイツらしさだって思わせられる空気感がありました。

さて、ガイドさんのついてくれる案内はここまで。そのあとは、ひたすららせん階段を降りていきます。途中3階にはお土産ショップが。ここで、長女はお城のモチーフでもある白鳥の缶バッチ、次女はプリンセスのお人形2つ(全然、お城と関係ないのですが、次女の中ではお城と言えばプリンセスなのでしょう)。そして、母が私にちょっと思い出になりそうな良いものをと買ってくれましたのが、いわゆるイースターエッグというものでしょうか。金工に七宝焼き風の細工が施された卵形の小物入れ。我が妹にも、同じもののブルーをプレゼントしていました。私の大好きな深い赤。今でも大切にしています。大体、4,5千円くらいだったと思うのですが、お店の方が大変喜んでいたのが印象的でした。きっと、あまり売れないんでしょうね。

たくさんの素敵な思い出を後に、ホテルで荷物を受け取って下山の馬車へ。この時、長女の本領を見ることとなりました。実は一つ前の馬車がいっぱいで一台見送っていたのです。このとき、一番前の座席に座るとお馬さんの真後ろに座れて面白そうだということに気づいた長女は、次の馬車の先頭を虎視眈々と狙っていたのであります。次の馬車への乗車が始まった時、実は向こう側からおそらく長女と同じ年頃の欧米人のかわいい女の子も一番前に乗ろうとしていたのですが、そんなことは無視して、我先にと先頭座席に乗り込む長女・・・。「いや、世界でも希に見る奥ゆかしい性格で有名な日本人やぞ!欧米人よりもごり押しってどういうことですか?譲る気なんてさらさら無いのね・・・。」とつっ込みまくりたくなる感じで、母も「全く、恥ずかしいんだから。」なんて言ってました。でも、日本より欧米の方がこういうごり押しな感じには慣れているのかも、そのかわいい女の子も意外とあっさり、「先にとられちゃった!」的なお顔でちらっとあちらのお父様らしき紳士に視線をおくりつつ、後ろの座席に座っておられました。一応「あんたね、あの子も前に座りたかったんじゃないの?」と指摘はしましたが、「そんなん、早いもん勝ちやで!」と悪気0。まあ、これで悪気があったら、むしろたち悪いですけどね・・・。この人は京都育ちですけど、気質は大阪っぽいのかな・・・?

おかげで、先頭に乗れたので、目の前には大きなお馬さんのお尻が、なんと、このお馬さん、途中で大きなおならはするし、うんちはするし、私と母は「ちょっと、この席、一番くさいんじゃない?」と全然嬉しくなかったのですが、子供達は大はしゃぎ、以外と次女が楽しそうで「おならしたと思ったら、今度はうんちしたでー」とニコニコ。4歳くらいって謎にうんちとか好きですよね・・・。

さて、この後は、来た道同様、バスでフュッセン駅にもどり、電車でミュンヘン駅に戻り、またバスでミュンヘン空港へ、そのまま飛行機に乗って、夜の8時過ぎにはミュンスター空港までもどって来ましたよ。さて、空港からミュンスター市内まで行くバスの運転手さんって1人しかいないのかな? 実は、いつも同じ人。セミロングヘアを後ろで一つにくくっていて、腕に入れ墨の入ったインパクト強めのおじさん。というわけで、このあたりまで来ますと、長女はもう顔見知りのような感覚に陥っていまして、バスを降りましたところで突如、おじさんに「チュース!」と声をかけ始めまして・・・。これには私もびっくり。「いつ、ドイツ語覚えたんだよこいつ?」という感じです。一言も教えてないのに、現地のドイツ人が使っている様子を見て、別れ際にはこう言えば良いのだと判断した模様。荷物を下ろしてもらった時には「ダンケ!」ってお礼まで。「中々やるな、我が長女さんよ!」と思いました。この人って、多分、世界中どこに行っても生きていけそうなタイプよねと再認識させられる出来事でした。

この日は、帰りが遅かったので、妹宅には帰らず、全員でホテルに泊まる事にしました。そこで、タクシーでホテルに行こうと思ったのですが、ここで、非常に困ったのが、なんと、タクシーの運転手さん達に英語が通じないことでした。ずっとドイツ語で話すし、英語で話しても「ちょっとわかんない?」みたいなリアクションで・・・。あとで、妹に聞いてみましたら、「ミュンスターの人は英語通じない人多いよ」なんて言われまして、ミュンヘン方向ではどこでも英語で問題なかったのにな・・・。

おかげで、中々タクシーに乗せてもらえなかったのです。そのうちに、やっと運転手さん達が「キンダー」がどうこう言っていることがわかりました。どうも、ドイツではタクシーであろうが、子供は子供用座席に座らせることが法律で決まっているようなのです。ところが、子供座席があるタクシーと、ないタクシーが存在するようなのです。で、私が乗ろうと声をかけたタクシーには子供座席がなかったのですね。そこで、子供座席のあるタクシーに乗ってくれと言っていたのです。だから乗せてくれなかったわけですね。そこで、3人ほどの運転手さんが集まってきまして、そのうちの一人が、「オレのタクシーには子供乗れるよ!」的な話しになり、やっと、乗車できました。なんか、後部座席に小さいシートが組み込まれていて何かするとその部分が上昇し、小さな椅子になるんです。泊まったのは「ホテル・インターナショナル」スタッフの対応も良くて、こぎれいな良いホテルでした。ここに2泊する予定です。

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