2年前の今頃~子供達とドイツ珍道中物語①~

我が子のお話し

今年の梅雨は長いですね。長引く梅雨のせいか、コロナ疲れも相まってか、ここ最近は疲れが取れにくく、しんどく感じる日が多いです。夏には、両親と子供達を会わせてあげられるかなと思っていたけど、コロナの蔓延具合を考えて、今年は我慢することになってしまいました。

我が家の子供たちは上が小6、下が1歳と世代に少し振れ幅がありますので、昨日も小6が、やるのを忘れていたと夜になって言い出した漢字の宿題に夜遅くまで付き合わされ、寝るのが遅くなった上に、朝方の滝のような大雨の音に目を覚ました1歳がその後、寝てくれなかったのでかなり早朝から起きており、寝不足なのかもしれません。この1歳はお姉ちゃん達が学校へ行く少し前に再び寝てしまい、今度は起こすのが大変…。

子供たちは親の思うように動いてくれないのは常のことですね。

さて、私の妹が3月に二人目の赤ちゃんを出産しました。実は、私の妹はドイツに住んでいます。まさに、コロナ禍の真っただ中で、日本にいる親族は誰一人、赤ちゃんに会いに行くことはできておりません。我が家の長女が、「早く会いたいな」とつぶやきますが、ドイツとの行き来となりますと、中々難しい状況が続くかと思いますね。

実は、2年前、妹の最初の子が生まれた年に私と私の母と長女と次女でドイツまで会いに行ったのです。それがちょうど、今頃でして、色々と思い出し、クスクス笑ってしまいました。ドイツでも我が長女はやはり、わが長女でした。そこで、覚えているエピソードを少しメモしておこうかと思います。

ドイツに行くためには飛行機に乗りますね。この飛行機をとっても楽しみにしていたのが、乗り物好きの次女でした。私の実家が横浜ですので、我々は一旦横浜の実家に行き、支度を整えて、羽田空港からルフトハンザでドイツに向かいました。妹の住んでいるミュンスターへの直行便は数が限られているので、行きはミュンヘンでの乗り換え便にいたしました。飛行機に乗り込むと初めての乗り心地にわくわくを隠せない次女。目を輝かせて着席しました。長女は、飛行機がどうのこうのというよりは、飛行機の窓際に、なぜか連れてきた猫のぬいぐるみを乗せて写真撮影に夢中。その後は、機内食やドリンクサービスに興味津々でした。私はと言いますと、実は、三女の妊娠中でして、安定期に入ったあたりだったので、まだまだお腹は大きくなかったのですが、少々つわりがありまして…。ちょっとしんどかったです。

ドイツまでは12時間以上飛行機に乗りますので、子供たちが走り回るのではないかと少し心配でしたが、意外とそういうこともなく、座席のモニターでアニメの映画を見たり、気づくと眠っていたり。なんだかんだで無事にミュンヘンに付きました。当時4歳だった次女は眠っていたので抱っこしたまま飛行機を降りました。

ところが、入国の際に顔を確認しなくてはいけないと言われ、次女の顔を見せようと試行錯誤したところ、目を覚ましまして、寝ぼけた次女の顔をみた入国チェックのお兄さんが思わずニコリと笑ったのが印象的でした。無事に入国手続きを終えた私たちは、乗り換え便に乗り込むために、国内便の方に移動しようと歩いていきました。ここで、最初の我が長女の長女たる所以と言いますか、そういった出来事が起こりました。

大した距離ではありませんでしたので、私と母は、当然、長女はついてきているものと思っていましたから、普通に自動ドアを通り進もうとしました。ふっと振り返ると自動ドアが閉まったのに、長女がいません。どこへ行ってしまったのでしょうか。私は急いで探しに戻ろうとしました。ところが、入国チェックを終えた人が通る自動ドアですから、反対から近づいても開かない仕組みになっているようでして、ドアが開きません。

正直、焦りました。京都でこのようなことは日常茶飯事ですが、さすがに異国の地で早速これか…と。しかし、小学4年生がドイツで一人きりではどうにもなりません。自動ドアの前で、右往左往しておりましたら、ドアの向こうにきょろきょろしながら長女が現れました。私と母は長女に向かって、こっちへおいでと一生懸命手招きしました。すぐに気づいた長女は自動ドアを通ろうと向かってきます。これで一安心と思ったのも束の間、この自動ドアが開かないのです。どうも、ある程度背丈のある人でないとセンサーが反応しないようで、当時の長女の身長では認識されなかったようです。何度トライしてもドアが開かない様子なので、さすがに、私も焦りました。すると、次の瞬間、また、長女が姿を消しました。どうしたらいいのかな?と母と顔を見合わせておりましたら、しばらくして、長女が、さきほど次女にニコリと笑顔を見せてくれました、入国チェックのお兄さんを連れてきたのです。とても背の高いお兄さんでしたので、当然、自動ドアが開きました。

母も私も、お兄さんに何度も会釈して、お礼を言いました。ちなみに当の本人は満面の笑顔で「Thank you!」なんて言うのです。ついつい(なんなんだこいつは…。)と怒りさえこみ上げてきました。母が長女に「あんたは、なんでこういうことになるの?何をしてたの?」と少し怒っていましたが、むしろ、あそこで、入国チェックのお兄さんを呼んで来ようと思った機転の方に興味が向いたようで、「あんた、なんて言ってお兄さんを呼んできたの?」なんて聞いていました。長女は「ドア、ノーオープン!」と言ったそうです。公文で英語をかじっていたのが役にたったのか?通じて良かったね…。

私も、なぜ、異国の地で、左も右もわからないのに、ちゃんと付いてこないのかを問いただしましたが、「だって、気になるマークがあったんやもん。」と緊張感のない回答・・・。 どこに行っても、どこにいても、この子はこういう感じなのねと呆れてしまいます。

さて、 気づけば、まだ入国しかしてませんね。ここからまた、色々と面白かったのですが、ここまで書いてみて気づいたのは、めちゃくちゃ長くなりそうということ。そこで、何回かに分けて書くことにしました。

子供達とドイツ珍道中物語②に続く

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